留学にあたって

留学しよう〜〜〜〜と息子が決意したものの、実は私自身はまだその時点では、心の準備が出来ていませんでした。
きっかけは『子どもだけ避難・・・』ではありましたが、そこから私は親子留学ならと思って吟味していたので、息子一人を知らない土地に1年も行かせるということの是非も、不可否も、何もまだ考えてはいませんでした。

私が最初にこの山村留学の内容を知ったときに、小学生の子どもを一人留学させられる親ってどういった人で、どういった思いなんだろう。子どももどうして行く事を承知できちゃのだろう、と自然にそう思っていました。それが一瞬にして息子の『俺、行きたい。』の一言で、客観視していたその“子どもを一人留学させられる親”が自分になっていまうことに戸惑いがあったことは確かです。

暫くいろいろと考えている中、夫と話をした際に、夫からはすこぶる前向きに捉える言葉がありました。話を聞いたあと開口一番『すごいじゃない、あいつはそんなに自立した考えを持てるようになっていたんだ。母ちゃんべったりの甘えん坊だと思っていたのに、たいしたことだ!』と感心しきり・・・。そして『母ちゃんがちょっとづつ学ばせていた事が今本人の思いとなってチャレンジしようとしている。これを逃す事はない。』とも。

ちょっと悶々としていたものが、そうか、これはチャレンジチャンスなんだ、息子自身が何かにチャレンジしたいと思っている事ができて、それが今この時ならば、それをみすみす逃してはいけないのでは?
そう思えてきたのです。

a0261182_21571740.jpg




とは言っても、1年里親さんのお宅で一人・・・一人っ子の甘えん坊な息子が果たして他人の家族の中、生まれて初めての長い生活をやって行けるのだろうか。
もし里親さんや周囲の人との関係がうまく行かなかったらどうなるだろうか?
病気や怪我をしたら?目が届かないところで何かあったら?
いままでの習い事の中途半端な状態って良いのだろうか・・・
戻ってくるときに6年生ってどうなのかな?・・・・・etc 

考えだすと不安は色々出て、息子本人より結局、親の私の方が留学を決めるまでに時間がかかったように思います。実際、屋久島留学の事を話すと往々にして周囲の人たちは好意的に取ってくれますが、中には『いじめられてるの?』とか『田舎にいったら学力落ちるよ』とか『放射能?そこまで必要かな?』とか、『知らない人の家は私は無理。』とか・・・・本意不本意色々と話してくれる人がいて、私自身がしっかりとしていないと、振り回されそうになったり・・・。

でも、『自分の息子に必要な事は自分たちで決める』『子どもには、自ら考えて、自分の得意な事で人の役に立つ人間に・・・』という思いがいろいろなブレる要素を排除していってくれました。



そして・・・今必要な事は・・・・

・命と健康を守る。
・目先の学力や競争ではなく、人を思いやり、町を思い、自然を思う気持ちを体験から会得させる。
・息子自身が「こうしたい!」という思いとそのタイミングを逃さず、チャレンジさせる。

こんな風に気持ちを整理して、ようやく私も息子の屋久島留学を決めることができました。




物事への挑戦はタイミングがとても重要じゃないかと思います。
子育てにおいても、親がどんなに準備万端整えられていても、子どものタイミングが悪かったら、それは何ももたらさず、最悪親のエゴの押し付けになってしまいますし、逆に親は何も用意できていなくても、子どものタイミングがバッチリなら、少々の問題ははねのけられてしまう事があるのではないでしょうか。要するにモチベーションが最高潮であるときがやりどき・・・と思えるのです。もちろん、子育てにおいては親がそのモチベーションを一番いいタイミングに持っていってあげるという事も必要だと思います。

なんて・・・偉そうに書いておりますが、私もまだまだ子どもの絶妙なタイミングをちょくちょく逃していたりします。常に心して子どもの心と対話していないと、急に成長したりするのが10代の少年なのか、幼少時や低学年の頃にはなかった発想や発言や行動が出てきますね。

それがたまらなく楽しくもあり、おっかなくもあり・・・・・。
息子のこのまま伸ばしてやりたい良い部分と、直した方が良いかもという部分、親元を離れる事でほんの少し、成長できるかもしれません。



a0261182_15243391.jpg

[PR]
by taaachen | 2012-04-02 01:00 | 留学
<< まずは面接 屋久島留学を決めたわけ >>